廃線跡探訪 番外編 |
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京都市伏見区の中書島辺りは,幕末舞台となった「寺田屋」をはじめ,酒蔵の町であったり,水運の町であったり,いろいろな観光名所があります。 その中で,中書島駅から徒歩数分にところに「長建寺」というお寺があります。 真言宗醍醐寺派の寺で,弁財天長建寺が正式名称。小さいお寺ですが,竜宮城のような門が特徴で,境内には伏見港周辺に時刻を告げたと言う梵鐘や,伏見の名水でもある「閼伽水」があります。 さて,この竜宮門の入り口にひとつの石碑が建っています。 |
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この石碑,近くで見てみますと,「厄除開運 辨財天長建寺」とあるので,単に長建寺であることを示す石碑なのですが,実は石碑の横には「京阪電車 市電 乗場ー町」とあります。 つまり,この石碑が建った頃はまだ市電も走っており,近くに中書島の駅がありますよ,という道標も兼ねていたのでしょう。 直接市電には関係ない遺跡ですが,これも市電がここに走っていたという証です。 [平成21年3月] |
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