廃線跡探訪 番外編
(長浜バイオ大学 河原町学舎)
 河原町通りの広小路を北に上がったところに,現在「長浜バイオ大学 河原町学舎」があります。
 2010年まで「関西文理学院」があったところ,もう少し年配の方であれば,立命館大学の広小路学舎があったところ,と言えば分かるでしょうか。
 現在は,立命館は衣笠に敷地を移し,その後「関西文理学院」という予備校がありましたが,それも今は閉校となり,現在は「長浜バイオ大学」の建物があります。
 この建物の南側に駐輪場がありますが,実はこれが市電の敷石だそうです。ここはかつてよく来ましたが,私も気が付きませんでした。小さな空間ですが,市電の敷石と聞くと風情が出るものです。

[平成25年5月]
 余談ですが,これのさらに南側には鬱蒼とした林があります。その裏手はお寺の墓地なので,うっかり見逃しがちですが,これは京都の名勝「御土居」の一部です。
 「御土居」は,豊臣秀吉の時代に京都の周囲に築いた土塁のことですが,明治になってそのほとんどが姿を消しました。でも,一部は壊されることなく残っています。ここは,まさに残された部分なんですね。墓地であるがゆえに壊されなかったと言えるかもしれません。

[平成25年5月]
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