廃線跡探訪 番外編
(奈良県:中尾山古墳)
奈良県明日香村には,壁画で有名な「高松塚古墳」があります。
この古墳に隣接したところに「中尾山古墳」という古墳があるのですが,ここに京都市電の敷石が使われています。

双方とも「国営飛鳥歴史公園」内の「高松塚周辺地区」にあり,高松塚古墳から中尾山古墳までは歩いてほんの数分です。
高松塚古墳から中尾山古墳への小道を登って行くと,やがて石畳の道が現れます。
この石畳は中尾山古墳の前まで続いています。

京都から,少し離れた奈良で敷石が利用されていると思うと感慨無量ですね。

 
これが中尾山古墳の拡大写真です。
「中尾山古墳」は,考古学・歴史学上は「文武天皇陵」であるとされています。
しかし,宮内庁は別の古墳を文武天皇陵に指定しているため,中尾山古墳は天皇陵とされているにもかかわらず,墳丘の直前まで近づける貴重な古墳のひとつとなっているそうです。

なお,「高松塚古墳周辺地区」には,「高松塚壁画館」,「国営飛鳥歴史公園館」などの諸施設がありますが,これらの施設の周囲にも御影石の石畳が多く使われています。
見たところ,おそらくこれらも京都市電の敷石が使用されているものと思われますが,詳細は不明です。
(ご存知の方は,連絡をいただけると幸いです)

 
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