廃線跡探訪 番外編
京都府京都学・歴彩館)
 
 2016年に閉館となった「京都府立総合資料館」に変わって,京都コンサートホールの南側,京都府立大学に隣接した場所に,「京都府京都学・歴彩館」が誕生しました。

 総合資料館を引継ぎ,京都の歴史や文化,産業,生活等に関するあるゆる資料を所蔵している大きな資料館で,京都府立大学の附属図書館も兼ねている総合文化施設となっています。

 かつて,総合資料館にも京都市電の敷石が敷き詰められていましたが,その一部が歴彩館の南館にひっそりと移設されています。

 市電の敷石は,御影石でできており有用な建材のため,再利用されることが多いのですが,歴彩館の敷石は,原則は「全て廃棄処分する」との府の方針で,これだけの敷石が一気になるなるというのは,ある意味ショックです。
 ただ,それでも,このような形で少量ですが,残してもらえるのは不幸中の幸いです。
 少しでも,市電の遺産として長く親しまれて欲しいものです。

[令和6年9月]

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