廃線跡探訪 番外編
(奈良市:東大寺)
奈良市の世界遺産に指定されている東大寺。ここにも市電の敷石が使われています。
東大寺の南側駐車場から大仏殿までの参道に石畳がありますが,これは京都市電の敷石を使っているものです。
約40年前に譲り受けたものらしいので,おそらく北野線で使用されていた敷石と思われます。

ただ,この敷石は古く平らでないことから,2005年にバリアフリーのための参道が整備され,参道の真ん中に幅約2mの「バリアフリー道」ができました。

左写真は,南大門へ向かう敷石の参道です。
参道の真ん中に縦方向に敷かれている部分がバリアフリー道で,それ以外の部分が市電の敷石を利用したものです。
奈良といえば,鹿ですね(笑)
この参道にも鹿があちこちに歩いたり,寝そべったり,観光客に鹿せんべいをねだったりしています。 
この写真に見える建物は,ご存知,東大寺大仏殿です。
大仏殿に向かって右にあるのが「鏡池」と呼ばれる池です。東大寺大仏殿を水面に映す美しい池です。

ちなみに,この鏡池の周囲の参道に敷き詰めている石畳は,京都市電ではなく,「大阪市電」で使われていた敷石だそうです。
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