京電・貨物線(地方山崎線)の廃線跡探訪

伏見線 大手筋付近

大手筋  
地方山崎  
 その昔,京都電気鉄道(京電)に貨物線があったのをご存知でしょうか?
 京都市電には,戦後間もない頃に野菜輸送のために貨物線が存在したのを覚えている人は多いと思います。でも,そのはるか以前にも実は貨物線は存在していました。
開通年は明治39年なので,京電開通後約10年ほどのことです。
 その初めて電車が開通した終点
下油掛の少し手前,現在の竹田街道大手筋辺りから,斜めに南西方向に分岐し,地方山崎(じかたやまざき)までの約270mの区間でした。

 資料によると,分岐点は伏見町字下大手313とあります。今の大手筋交差点を下がったあたりと推定します。現在は郵便局があるのですが,その辺りではないかと思います。
 この貨物線の廃止は大正3年とありますので,京都市に買収される前に廃止になっています。なので,なかなか廃線跡経路の特定がしづらく,地図を見てもそれがよく分かりません。大抵道路になっていたりするのですが,終点辺りの道路の状況から判断すると,左写真の辺りと推定します。ここにお寺があるので,きっとお寺の横(左写真)を通っていたのだと思われます。
(もし間違っていたらご指摘願います)

 上の写真を南に向いたところです。ここに細い通りがあるので,きっとここを終点まで通っていたのだと推測できます。

[平成21年3月]

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