京都市電全車輛形式一覧

型式:トロバス1型
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日本の大都市で最初のトロリーバスが走ったのもこの京都だった。
昭和7年のことである。
その時の形式がこの1型だった。

開通当初は4両が在籍していたが,その後7両に増備された。
そのうち,開通時の4両は英国製であったが,その後増備した5号車以降は国産車である。

1,2号車と3,4号車に若干の違いがある。
1,2号車は前後各1箇所に出入り口があったのに対し,3,4号車は中央の一箇所のみであった。扉は手動の4枚折戸であった。

昭和28年に全車廃車となった。

型式:トロバス100型
N
梅津車庫にて

昭和27年より,4両が竣工。昭和28年には,1型との入れ替えで2両が増備された。

扉は中央部に1箇所設置。2枚折戸だったが,自動化していた。車長は1型と殆ど同じだが,アルミ合金が多く使用されていた。

昭和43年まで活躍した。

型式:トロバス200型
N
梅津車庫にて

昭和30年,路線の乗客増加に伴い,2両だけ増備された。

輸送力増強のため,100型に対し1m長く,定員も56名から65名増えた。出入口は中央部だけでなく,前部にも1箇所設置された。車体側面の窓数は変わらない。

昭和41年にワンマン改造を受けたが,ワンマンカーとして使用されることなかった。トロバス全廃の昭和44年まで活躍してした。

型式:トロバス300型
N
梅津車庫にて

昭和33年に9両が竣工したが,その後,続々増備され,松尾橋までの路線延長もあり,昭和40年までに合計18両が投入された。

車長は200型より,さらに0.5m長くなり,定員も75名にまで増えた。出入口は前後部に設置され,扉は4枚折戸であった。車体側面の窓は大窓5枚となっている。

300型も200型同様,昭和41年にワンマン改造を受けたが,ワンマンカーとして使用されることなく,トロバス全廃の昭和44年に全廃となった。

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