はじめに
 1200年の歴史を持つ古都京都。
 この街から,日本最初の電車が消えたのは,昭和53年9月30日のことでした。
 あれから,四半世紀・・・京都市民ですら,市電が走っていた記憶が薄らいで来ています。
 奇しくも,私がこの街に生まれたのは,その市電が最盛期と言われた昭和40年頃の事です。実家の前も市電が走っており,私は日常生活の中に常にこの市電の音がありました。この音を聴いて育ったと言ってもいいでしょう。
 その路面電車が一番似合うと言われていたこの街も,今では地下鉄が走り,日本最大級の路面電車ターミナルであった京都駅前には巨大な駅ビルが建ってしまいました。
 でも,ありきたりな言い方ですが,我々京都市民の心の中には,京都市電の想い出は消えてなくなることはないでしょう。
 
 実は,私の鉄道ファンは父親譲りでもあり,このHPに使われている写真も,私と父が写したものが殆どです。父が撮った多くの写真や話を整理し,また様々な文献を調べ,現地調査などするうちに,本当に京都市電が我々の心から失われていないことを改めて知りました。
 このHPは,一京都市民であり,かつ一京都市電ファンである私個人が,今は無き京都市電の想い出を残そうと開設したものです。どうかごゆっくり懐かしんでいってください。
 末筆ながら,このサイトを立ち上げるにあたり,写真を提供いただきサイト作成に協力をしてくれた父に感謝致します。

Word:Hiroshi.Nakamura

平成12年春


新刊 『京都市電の廃線跡を探る』 出版にあたって
 
 このサイトを立上げてから既に数年あまり過ぎましたが,このほど岐阜新聞社様のご協力により,このサイトが同名のタイトルの書籍として出版されることになりました。
 私のような若輩者が本を出版するなど,立上げ当初は思ってもみませんでしたが,これを機会に再度廃線跡や保存車輌を訪ね歩き,風景が少しずつ違っていたり,新たな発見もあったりで,市電への思いを再認識するいい機会になりました。
 思えば今年で京都市電が全廃となって丁度25年です。これも何かの縁かもしれません。これを機会に京都市民だけでなく,これを見ていただいた全ての方が京都市電のよさを再認識するいいきっかけになればと思っております。
 しかし,まだまだ訪ねていない廃線跡もたくさん残されています。今後もそれらの廃線跡を訪ねて行くつもりです。おそらくは,既にこの本を手にとって見られた方もおいでになるでしょう。まだ見ておられない方が居られましたら,このサイトに掲載していない写真も数点載せていますので,是非ご購入していただければ幸いに思います。
 最後になりましたが,今後ともこのサイトを応援していただきますよう,よろしくお願いします。
文責 Hiroshi Nakamura

平成15年秋

  メディア等・掲載履歴
・2024/3 …平安神宮社務所様より,重要文化財京都電気鉄道2号車の写真を提供しました。(今後,車輛説明看板,ホームページ,パンフレット,クラウドファンディング等の広報等で使用されます)
・2023/5 …「地図情報」(一般財団法人 地図情報センター出版:2023年5月発売)に,本HPの写真(河原町線(昭和29年))を掲載いただきました。
・2021/4 …「梅小路ポテル/Umekoji Potel」のWEBマガジン「ポmagazine」で,梅小路公園界隈の鉄道痕跡の案内をさせていただきました。「市電車両、廃線跡、ドクターイエロー…鉄道博物館を抜きにしても、梅小路は鉄道好き垂涎のエリアらしい」
・2021/4 …鴨川運河会議発行・カモガワウンガ「橋の事典」の稲荷橋に,本HPの写真を掲載いただきました。
・2021/3 …京都フリー雑誌「Leaf mini」に鴨川ギャラリー葵橋を紹介いただきました。
・2020/10 …月刊「Rail(No.116)」に,本HPの写真(狭軌1形2号車)の写真を使用していただきました。
・2020/9 …朝日放送の情報番組「キャスト」の取材協力し,後院通りの廃線跡の案内をさせていただきました。
・2020/2 …京都新聞の取材を受け,稲荷駅跡説明看板を紹介していただきました。
・2019/10 …日本画像関連学会(於:京都工繊大)にて,「京都市電写真アーカイブとその活用」の特別講演をさせていただきました。
・2019/3 …京都学・歴彩館のイベント「鉄道史と地域をつなぐ」にて,講演をさせていただきました。
・2019/2 …ひと・まち交流館京都にて,京都市電写真展示会&ギャラリートーク「今昔写真から見える京都の変遷〜市電の音が聞こえる風景と現在〜」を開催しました。
・2018/11 …eo光チャンネル「クイズ関西検定」に出演し,露の団姫さんと京都鉄道博物館をご案内しました。
・2017/12 …KBS京都の年末特番「2018年明治の旅」の取材協力し,北野線跡を紹介しました。
・2017/10 …京都市交通局醍醐車庫一般公開にて,京都市電「写真展示会」を開催しました。
・2017/3 …鴨川ギャラリー「葵橋」に,本写真を使用いただきました。
・2017/2 …ひと・まち交流館京都にて,京都市電写真展示会&ギャラリートーク「古写真から見る昭和京都の生活〜市電の音が聞こえる風景〜」を開催しました。
・2015/3 …NHKの番組「ブラタモリ」で,本サイトの写真を使用いただきました。
・2014/9 …京都新聞の取材を受け,旧京都市電九条車庫にある九条営業所の建屋解体のコメントをいたしました。
・2012/10 …毎日放送(MBS)のニュース番組VOICEの取材を受け,北野線と木屋町線などの紹介をさせていただきました。
・2012/03 まいまい京都さんにて,廃線跡まち歩きガイドをはじめました。
・2011/04 …興正寺(京都市下京区)「親鸞聖人750回大遠忌法要」のパンフレットに,本写真を掲載していただきました。
・2008/04 …京都地下鉄烏丸御池駅ギャラリー「懐かしの今日の町なみ展」に,本写真を出展していただきました。
・2007/10 …淡交社刊行雑誌『京都に住まえば』(なごみ別冊,2007年秋号)にHP中使用写真を掲載していただきました。
・2003/10 …本サイトが同名の書籍として出版されました。岐阜新聞社情報センター刊行『京都市電の廃線跡を探る』
・2002/11 …有線TV番組「羽川英樹の京都鉄ちゃん倶楽部」でHP使用写真を紹介していただきました。
・2001/11 …丑田俊二氏著『鉄道趣味系サイト案内(ガイド)』(中央書院)に掲載していただきました。
・2000/12 …アスキー刊行『ホームページベスト5000   個人ユーザーのための厳選国内サイト集』に掲載していただきました。
・2000/09 …岩上力著『京のあたりまえ』(光村推古書院)にHP中使用写真を掲載していただきました。
・2000/07 …Yahoo E-List「今日のおすすめ」に掲載していただきました。
・2000/05 …Yahooに登録されました。
 
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著作権 このサイトに使用されている写真は,私と父に帰属し,これらの無断転用,再配布,画像加工等はお断り致します。(父が撮影したものには「N」を付記しています)
なお,写真を提供していただいた方は,その方の名前を付記し,著作権も提供していただいた方に帰属します。
※最近,Wikipedia等の情報サイトにおいて,本サイトの記載内容をそのまま引用・転記したと見られる形跡が多数あります。勝手な転用は誤解を招く恐れがあるだけでなく,著作権を侵害する恐れがあります。くれぐれもご注意下さい。
HPについて このサイトは,写真を中心に構成しておりますので,表示に時間がかかることを予めご了承下さい。(1画像あたり30KBくらいで押さえるようにしておりますが,そうでないものも含まれております)
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  Introduce myself
管理人氏名 中村浩史
誕生日 1965年(昭和40年)6月
出身・在住・経歴 京都生まれの京都育ち。実家の家の前には市電が走っており,幼少の頃から市電の音を子守唄に(?)育つ。
物心ついた時からカメラを手にし,鉄道の写真を撮り始める。
現在大阪府茨木市在住。
趣味 音楽,旅,トライアスロンなど…etc 浜田省吾の大ファンでもある。
職業 某メーカー勤務。

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