保存車両現況
型式 車番 最終確認日 保存場所
狭軌1型 N27 2014.3.23 梅小路公園:京都市下京区観喜寺町
 2013年1月,突然京都市は梅小路公園を拡張整備することを発表。そこに永年倉庫に保管してきた京都市電の保存車輛を一般公開し,市電ひろばを作ることを発表した。

 それはそれで,喜ばしいことであったが,梅小路公園で動態保存してきたN電27号は,蓄電池化の改造を受けることとなった。市は最新技術での走行をお見せしたいということであったが,「これが保存車輛か?」と議論を巻き起こした。しかし,結局,市は本計画を進め,2014年3月より,N電はポールも上げずに架線のない線路を走行する,という何とも不可思議な姿を披露している。
 厳密には,交通局から建設局に貸出という形であるが,既に「保存車輛」ではなく,「遊戯用車輛」という認識での改造であるそうだ。従って,大変残念であるが,ここでは「保存車輛」ではないという位置づけとさせていただく。
 
 なお,乗車運賃は,片道150円,一日乗車券300円で,不定期運行している。また,充電中ですぐに乗車できないこともしばしばである。

[平成26年3月]
 左写真は,梅小路公園・蒸気機関車館横で運行していた当時のN27号(蓄電池改造前)。

 廃止後長らく京都市交通局の烏丸車庫跡の保管車庫にて他の車輛と共に原型のまま保管されていたが,平安遷都1200年記念の1994年9月に復元車輛となり,動態保存されることになったもの。

 当時も,個人的には,保存状態の良かった北野線時代の姿ではなく,復元された姿になったことに複雑な心境であったが,今となってこの姿すら懐かしいと感じる。

[平成12年]
 この写真は復元前,京都市交通局の烏丸車庫跡で,静態保管されていた当時のもの。

[昭和57年]
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