保存車両現況
型式 車番 最終確認日 保存場所
狭軌1型 N1 2021.4.8 ハピネスパーク交野霊園:大阪府交野市東倉治2-1521
 2019年まで京都・大宮交通公園に保存されていたが,同公園のリニューアル工事に伴い,交野霊園に譲渡された。

 2020年8月の搬入後,法要施設として整備が行われ,2021年4月にお披露目となった。

 搬入時に交野霊園の担当者様がおられたのでお話を伺うことができた。
 何故,霊園が鉄道車両を引き取ったのか?と思うが,社長曰く,「宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』にように,電車が別れを象徴する場になると考えた」とのこと。そこで,鉄道会社に譲渡してもらえる車両がないか打診していたところ,京都市から連絡があり,今回の譲渡に至ったとのことである。

 現在は,銀河鉄道のように宙へ向かうようなイメージを持った装飾が設置された。
 まさに法要施設としての雰囲気を醸し出している。

 多少,現役の頃との塗色,室内ではないにしても,原型を壊すことなく整備いただいた交野霊園様には感謝である。今後とも末永く保存していただきたい。

[2021年4月撮影]

 最初に訪問した時は,譲渡の二日後だったが,法要施設の改修工事中で,秋頃にはお披露目できるとのことだった。新型コロナの影響か,多少時間がかかってしまったようだ

 大宮交通公園では屋根下保存だったが,かなり腐食が進んでいた模様。
 お話を伺った時は,これを何とか走行時の様子をできるだけ維持するように復元したいとのことだった。フローリングやシートは張替え,おそらくガラスも強化ガラスにした方がよいだろうと考えているとの話を伺った。

 誰にも知らない場所で,人知れず保存されるより,誰でも見られるような場所で自由に見学できるように保存した方が,電車にも喜んでもらえるはず。お墓参りする人たちだけでなく,近隣の住民の方々にも親しまれるようになってほしいと心から願わずにいられない。

[2020年8月撮影]

 大宮交通公園で保存されている際は,電車文庫として利用されていた。

 もともと,大覚寺に保存されていたが,大宮交通公園の開園に伴い移設された。

 標記はNo.6となっているが,N電トップナンバーである。

 大宮交通公園内に,蒸気機関車 C160型(加悦鉄道)と共に保存されていたが,本車両は2019年12月に加悦町へ50年ぶりの里帰りのため,加悦鉄道資料館に譲渡された。N電だけが譲渡先が見つからず,ヤキモキしていたが,無事譲渡先が見つかり一安心である。

[2000年2月撮影]

  戻る

Copyright (c) 2000-2021 Hiroshi Nakamura All Rights Reserved