京電・出町線の廃線跡探訪

寺町丸太町付近

寺町丸太町  
寺町今出川  
河原町今出川  
出町(青竜町)  
 明治28年2月の伏見線開通から9月の中立売線の開通が終わると,しばらく京電の路線新線開通はありませんでした。これまでの路線を第一期工事とすると,第二期工事の始まりは,この出町線の開通からになると思います。

 出町線は明治31年に着工が始まり,明治34年3月11日に,ここ中立売線の寺町丸太町の交差点から寺町通りをそのまま北方向に路線延長し,青竜町(現在の出町)まで開通しています。
 文献によると,系統は中立売線との乗り入れはなく,出町線のみに設定されているため,支線扱いとなっていたようで,ここから出町までの折り返し運転をしていたようです。

 左の写真は,寺町丸太町の交差点を,北方向に望んだところです。

 寺町通りは京都御所の東端に位置し,そこに沿うように線路が引かれました。
 ごらんのように今でも寺町通りは非常に狭く,広小路通りまでは道路の東端(民家側)を,そこから北へは西側に線路が敷設されました。

[平成17年8月]

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