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京都電気鉄道の廃線跡を探る
  

ここでは,京都市電の前身である京都電気鉄道(京電)の廃線跡を追っていきます。

◆路線名 区間 初年度開通〜(京都市買収)〜廃止
伏見線(旧線) 塩小路東洞院〜下油掛〜中書島
 (塩小路東洞院〜八条竹田街道)
 (十条竹田街道〜深草下川原町)
 (竹田久保町〜城南宮道)
M28.2.1〜(T7.7.11)〜S45.3.31
木屋町線
 ・東洞院線
 ・間之町線
 ・高倉線
塩小路東洞院〜木屋町二条
 (塩小路東洞院〜七条東洞院)
 (七条間之町〜新寺町上数珠屋町)
 (塩小路高倉〜七条高倉)
M28.4.1〜(T7.7.11)〜S2.4.5
 M28.4.1〜S4.1.23
 M28.4.1〜M34.1.24
 M34.8.23〜S5.2.27
鴨東線 木屋町二条〜南禅寺〜蹴上 M28.4.1〜(T7.7.11)〜S40.7.10
中立売線 木屋町二条〜寺町丸太町〜堀川中立売 M28.7.1〜(T7.7.11)〜T15.7.14
出町線 寺町丸太町〜出町 M34.3.11〜(T7.7.11)〜T13.10.1
城南線 堀川押小路〜二条駅前 M35.2.10〜M45.5.30
御池線 堀川御池〜二条駅前 M45.5.30〜(T7.7.11)〜T8.1.17
◆貨物線
地方山崎線 大手筋〜地方山崎 M39.12.11〜T3.10.4
 
京都電気鉄道(京電)は,明治28年2月1日に京都停車場から伏見下油掛まで,日本初の電気鉄道として開業しました。
以降,京都市内に縦横無尽に路線を延長し,明治40年代に全盛期を迎えます。
しかし,明治45年に京都市営電車(京都市電)が開業してからは,苦戦を強いられ,大正7年にとうとう京都市に買収されます。
買収後,京都市は京電路線の整備に取り掛かります。
必要な路線は残し,競合する路線や不要な路線は無慈悲にも廃止していきますが,必要な路線は原則広軌に統一します。
しかし,すべての路線が広軌化したわけではなく,大きく分類すると以下のようになると考えています。

@広軌化されたもの(伏見線など)
A狭軌のまま使用されたもの(北野線)
B新線開通に伴い(競合するため)廃止されたもの(木屋町線など)
C不要路線として廃止されたもの(御池線など)

このうち,@とAの伏見・稲荷線,北野線については,主に京都市電の廃線跡にまとめていますので,そちらをごらんいただければ幸いです。

なお,京電の路線は全てが明治時代に敷設された路線である為,現存する通りとは若干相違がみられます。
基本的には,当時の地図を参考に廃線跡を追いかけましたが,参考にした地図も復刻版であるため,誤記等もあるようです。
もし,誤解,間違い等がございましたら,連絡いただければ幸いです。

 

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