京電・城南線の廃線跡探訪

二条駅前付近

堀川押小路  
神泉苑北  
千本押小路  
二条駅前  
 千本通りに出ると,線路は左折(南行)します。写真でいうと右方向へ曲がります。後ろに見えるのは中京中学です。
 千本通りを曲がると,二条駅の駅舎があるところまでほんのわずかの距離だけ南に向かい…終点となります。

 二条駅舎は,現在高架駅となっていますが,ほんの数年前までは現役最古の木造建築の駅舎として知られていました。
 京都鉄道が二条〜嵯峨間に開通したのが明治30年,その半年後には現在の京都駅まで開通させています。その後この駅舎ができたのは,明治37年なので,城南線が開通した2年後のことです。
 以後京都から山陰への玄関口として100年も利用されてきましたが,1996年に京都市の指定有形文化財に指定されると同時に高架化され,旧二条駅は,現在の梅小路蒸気機関車館の玄関として移築されました。
 このあたりに終点があったようです。
 この後,京電は明治45年5月30日に城南線の一つ南の通りである御池通に路線を開通させ,城南線を廃止します。城南線の歴史は,ほんの10年程度しかありませんでした。

 この千本線に京都市が市電を開通させるのは,明治45年6月11日。御池線開通のほんの10日あまり後のことです。この駅前には,狭軌と広軌の二つの線路と停留所があったというわけです。
 (参照:京都市電 千本線

[平成17年8月]

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