京電・鴨東線の廃線跡探訪

平安神宮前付近

木屋町二条  
二条大橋  
川端二条  
東山二条  
二条疎水端  
仁王門疎水  
平安神宮前  
仁王門岡崎  
南禅寺前  
蹴上  
 仁王門通りは,疎水沿いに南禅寺迄東西に走っています。
 今では,美術館や図書館,動物園などの文化施設が立ち並んでいますが,当時は平安建都1100年として平安神宮が建立されたばかりで,それ以前は何もなく,まさに第4回の国内勧業博覧会が開催され賑わっていた辺りです。
 その博覧会の開催と電車の開業が同日だった為,多くの市民が詰め掛け,その日だけで2370人の乗客があったらしいです。市内線は開通当時,6両しかなかったため,多くの積み残し客があったのではと思われます。
 平安神宮の大鳥居は24.4mで日本最大といわれていますが,建立されたのは実は意外と新しく昭和4年。つまり,開通当時はなかったわけです。今でも空に聳える朱色の大鳥居は近くに立つだけでそのすごさにびっくりしますが,もし平安神宮建立と同時に作られていたなら,周りには何もなかったので,さぞかし目立ったことでしょう。車窓から見る風景もひときわ目を引く一段と壮大なものだったと思います。

(参考:当時の
写真

[平成17年9月]

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